オートバイの詩・夏
1
骨盤と背骨をまっすぐにのばして、
彼女はオートバイのシートのうえにあぐらをかいていた。
白いTシャツに、何度も洗って色の落ちたブルージーンズをはいていた。
両足は、素足だった。
脱いだソックスは、オートバイのステアリング・ヘッドのうえにかさねてあった。
ブーツが、エンジンのダイナモ・カヴァーの左わきに、そろえて脱いである。
分厚いヴィムラムのラグ・ソールのついた、
頑丈なライディング用のブーツだ。
両足ともチェンジ・ペダルのための補強パッチが、つまさきに当ててある。
丈の低い夏草が、ブーツやオートバイの周囲いちめんに生えている。
オートバイは、空冷4サイクルの、並列直立2気筒だ。
排気量は、ふたつのシリンダーをあわせて、444CCになる。
バランスのとれた車体は、全長が211センチで、
地面から前のウインカーまでの高さが88センチだ。
黒く塗装した部分とクローム・メッキの部分とで成り立ってるその車体は、
大きさも雰囲気も、シートのうえであぐらをかいている彼女によく似合っていた。
・
・
・
片岡義男の小説『幸せは白いTシャツ』は
こんな書き出しで始まる。

この本は先日、ROUTE202さんから
チケットを預かった時に一緒に頂いたものだ。
「マイナリストの女性の方にでもどうぞ」と、
貰ったものを、ちゃっかり読んでしまった。
昭和58年発行のこの小説は
バイク乗りには有名らしいが
片岡義男の小説もこの本も
僕は初めてだっだ。
_________________________
短大を卒業した20才の女の子が
オートバイで日本一週の旅に出ていろんな人と出会う、、
その間に両親が離婚して、住んでた家がなくなるが
一人娘の名義でマンションを残してやる、、
両親は離婚しても仲がよく、他人となって一緒にアメリカへ旅立つ、、
_________________________
久しぶりに小説本を読んだが
バイク乗りのストーリーということもあって興味深く
また、随所に写真が使われており、とても読みやすく
ぐいぐい引き込まれていく内容で
あっという間に読み終えてしまった。
印象に残った言葉がある。
『美枝子さん(母)と弘太郎さん(父)は、これからどうなるのでしょうか。楽しみです。
期待しています。
私はどうなるのでしょう。
ふりかえるほどの過去もありませんし、あてにする将来も、いまのところないのです。
私の手もとには、現在だけがあるのです。
そして、その現在は、とても素敵です。』
見知らぬ土地を
バイクで旅をしてみたくなるような本です。
発行当時、主人公と同じ世代の時に読んでみたかった・・
パパラギの本棚にあります、読みたい方はどうぞ。
骨盤と背骨をまっすぐにのばして、
彼女はオートバイのシートのうえにあぐらをかいていた。
白いTシャツに、何度も洗って色の落ちたブルージーンズをはいていた。
両足は、素足だった。
脱いだソックスは、オートバイのステアリング・ヘッドのうえにかさねてあった。
ブーツが、エンジンのダイナモ・カヴァーの左わきに、そろえて脱いである。
分厚いヴィムラムのラグ・ソールのついた、
頑丈なライディング用のブーツだ。
両足ともチェンジ・ペダルのための補強パッチが、つまさきに当ててある。
丈の低い夏草が、ブーツやオートバイの周囲いちめんに生えている。
オートバイは、空冷4サイクルの、並列直立2気筒だ。
排気量は、ふたつのシリンダーをあわせて、444CCになる。
バランスのとれた車体は、全長が211センチで、
地面から前のウインカーまでの高さが88センチだ。
黒く塗装した部分とクローム・メッキの部分とで成り立ってるその車体は、
大きさも雰囲気も、シートのうえであぐらをかいている彼女によく似合っていた。
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片岡義男の小説『幸せは白いTシャツ』は
こんな書き出しで始まる。

この本は先日、ROUTE202さんから
チケットを預かった時に一緒に頂いたものだ。
「マイナリストの女性の方にでもどうぞ」と、
貰ったものを、ちゃっかり読んでしまった。
昭和58年発行のこの小説は
バイク乗りには有名らしいが
片岡義男の小説もこの本も
僕は初めてだっだ。
_________________________
短大を卒業した20才の女の子が
オートバイで日本一週の旅に出ていろんな人と出会う、、
その間に両親が離婚して、住んでた家がなくなるが
一人娘の名義でマンションを残してやる、、
両親は離婚しても仲がよく、他人となって一緒にアメリカへ旅立つ、、
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久しぶりに小説本を読んだが
バイク乗りのストーリーということもあって興味深く
また、随所に写真が使われており、とても読みやすく
ぐいぐい引き込まれていく内容で
あっという間に読み終えてしまった。
印象に残った言葉がある。
『美枝子さん(母)と弘太郎さん(父)は、これからどうなるのでしょうか。楽しみです。
期待しています。
私はどうなるのでしょう。
ふりかえるほどの過去もありませんし、あてにする将来も、いまのところないのです。
私の手もとには、現在だけがあるのです。
そして、その現在は、とても素敵です。』
見知らぬ土地を
バイクで旅をしてみたくなるような本です。
発行当時、主人公と同じ世代の時に読んでみたかった・・
パパラギの本棚にあります、読みたい方はどうぞ。












